読書

白石一文「一瞬の光」

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東野圭吾「手紙」に続き
泣いてしまった本。

僕は読みながら最後に事件になるまで
この人を信じる事ができませんでした。
主人公とは違い、
今の僕にはこの人を守る事はできないと思います。
逆にあの人を寂しい思いさせる事は無い気がしますが、
なんとなくどちらも最善ではないような気にさせられます。
いやむしろ、本当の自分の気持ちにできるだけ早く気付いて、
決断した方へ突き進むのが、
この本の正解なのでしょうか。
あと何回か読み返せば、
もしかしたら何かが見えてくるのかも。

東野圭吾 「11文字の殺人」

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娯楽小説です。
推理は楽しめますし、
スリルも感じられました。

「手紙」が衝撃だっただけに、
心を揺さぶる物を求めて読むと、
期待にそぐわない結果になりましたが、
もっと気楽に楽しむ方がいいですね♪

東野圭吾 「宿命」

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東野圭吾さんの、以前に読んだ作品が、
かなりお気楽な探偵小説だったので、
そういう作家さんかと思い込んでおりましたら、
「手紙」を読んで、全く違う内容に
衝撃を受けたのです。
急激に興味を持って、買ってきたのがこの本。

推理小説な内容が中心ですが、
底に潜んでいる物が明かされるとき、結構驚きました。
が、「手紙」を読んだ後だったので、
求める物が大きかったせいか、
驚き感はぼちぼちでした。
予想できる物ではありませんでしたが。

ヒロインの気持ちが結構書かれていて、
なるほど、そういうものかもな~と思いつつ、
でも男性作家の書いた女性像だからな~と、
わかったようなわからないような結果に終わった人が
書いた感想って、わからないような、わからないような。。。

東野圭吾 「手紙」

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石屋のかみさんこと、かおりさんが絶賛されていたので、
読んでみたくなりました。

途中からだんだん泣きそうになってきて、
最後は声を出して泣いてしまいました。
叫び出しそうなくらいでした(*ノノ)
何でかといわれると、はっきりわからないのですが。。
話をご存知の方ならわかっていただけると思いますし、
ご存知でない方も、読まれたらわかっていただけるかと。
一箇所も楽しくなるシーンが無かったように思いますが、
今までに考えた事も無い事を考えさせられたり、
心が揺さぶられました。
そんな本。

清の康熙帝

「中国皇帝列伝」(守屋洋 著)を読んで、
今まで知らなかったこの人物が、
中国史上最高の名君と呼ばれていることにびっくり。

康熙帝のキーワード
①政治に精励
②寸暇を惜しんで学問
③断固とした決意と決断力
④節倹


①「鞠躬尽瘁(きつきゅうじんすい)して後已む」という
 諸葛亮(孔明)の言葉を好んだ。
 「帝王たる者には、人まかせにできない
  重い責任がずっしりと肩にかかっており・・(中略)
  君たる者は、生涯、心の休まるときがなく、
  死ぬまで休息することができない」(康熙帝)
 「今日処理しておかなければ、明日は
  それだけ多くのことを処理しなければならない。
  明日、安閑として過ごせば、後日、それだけ
  処理しなければならない仕事が多くなる。
  万機はきわめて重く、一日として
  引き延ばすことは許されないのだ。」(康熙帝)
 「実心をもって実政を行ない、
  民生の安定をはかることに成功した。
  しかも秉政(統治)もまた寛大で、
  すこぶる無為にして治まるおもむきがあった。
  その上、一事でも納得のゆかぬことがあれば、
  自分を責め、臣下には精誠をもって接した。」(『清史』)

②「一巻の書を読めば一巻の益があり、
  一日読書すれば一日の益がある」(康熙帝)
 「常に書に親しんで古人のことを知り、
  過ちを少なくしようと願ってきた。
  天下を治めて五十余年、
  大きな過ちを犯さなかったのは、
  書に親しんできた賜物である」(康熙帝)

③多数意見や圧力に惑わされず、
 確固たる目的に向かって
 断固とした決意をもって行動した。
 ・「三藩の乱」の鎮圧
  中国を二分し、一時、完全に受身に回ったときも、
  ダライラマが調停に乗り出してきたときも
  固い決意をもって揺らがなかった
 ・「ネルチンスク条約」
  帝政ロシアとの国境紛争において、
  外交努力だけでなく実力行使も見せつけ
  強い意志を示し、有利な条件で話を進めた

④「免税こそは古今第一の善政である」(康熙帝)
 康熙帝は、粗末なありふれた服しか用いなかった
  (ブーヴェ:フランス人宣教師) 
 在位六十年を祝って慶賀の祝典を催すように群臣が奏上したが
 人民の生活がまだ全員が豊かではなく、
 政治上の問題もまだ全ては片付いていないとして断った。


漢民族にとって異民族である皇帝でありながら
尊敬し、納得して帰服したというのは
過去の異民族には無い例だと思います。
長い中国の歴史の中でも最高といわれる君主、
真似したくても真似できないというのが
ほとんどの人の感想ではないかと思います。
同じ事ができなくても、
近づく事ができればそれも素晴らしいし、
良くなる努力をするという事が
一番素晴らしい事ではないでしょうか。 
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